睡眠障害の種類・症状・原因・対処方法まとめ
睡眠障害とは睡眠になんらかの問題がある状態で、睡眠に関連した病気の総称のことです。
- 不眠症
- 過眠症
- 概日リズム睡眠障害
- 睡眠時随伴症
- 睡眠呼吸障害などがあります。
睡眠時間には年齢や状況によっても必要な時間が異なるなど個人差がありますが、一般的には6~8時間が理想と言われています。
厚生労働省が行った「令和3年度 健康実態調査結果の報告」によると、睡眠時間が「6時間以上~7時間未満」が34.7%(男性 35.1%、女性 34.3%)で最も多いことが分かっています。
また、睡眠時間の取れている度合いについては「夜間、睡眠途中に目が覚めて困った。」と回答した割合が44.6%(男性 44.5%、女性44.8%)でした。
不眠症
睡眠障害のなかでも最も多いのが不眠症です。
今回はその不眠症に焦点を当ててご紹介していきます。
不眠症は入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害の4つに分類されます。
眠ろうとして布団に入ってもなかなか寝付けない。
眠りについても夜中に何度も目が覚めてしまう。
通常の起床時刻よりも2時間以上早く目が覚めてしまい、再び寝ようとしても寝付けない。
睡眠時間の割にぐっすり眠った感じがしない。
これらの睡眠の問題が1ヶ月以上続き、睡眠の質が低下することで、集中力の低下や食欲の低下、社会生活に支障をきたすなど心身の健康に影響を及ぼします。
不眠の原因
- 痛みや痒みなど身体的なもの
- ストレス
- 環境の変化
- 生活習慣乱れ
- うつ病など心の病
- 薬の副作用
などさまざまです。
不眠の対処方法
不眠が続くことで「また眠れないかもしれない」という不安や「早く寝なくちゃ」という焦りが出てくることもあるかもしれません。
しかしそれでは悪循環になってしまいます。
悪循環を脱するためにも対策を考えましょう。
不眠の原因によっても対処の仕方はさまざまですが、下記が挙げられます。
就寝・起床時間を統一する
土日など休みの日にもリズムを崩さないように心掛けましょう。
太陽の光を浴びる
目が覚めたらカーテンを開け、日光を浴びましょう。
日光を浴びることで体内時計がリセットされます。
適度な運動をする
適度な運動で程よい肉体的疲労があると、心地よい睡眠に繋がります。
入浴をする
38度くらいのぬるめのお湯に20-30分ゆっくり浸かってリラックスしましょう。
食事を見直す
1日3食バランスの良い食事を心掛けましょう。
朝食は1日のはじめの大事なスイッチになります。
脳のエネルギー源であるブドウ糖を朝食でしっかり補給することで脳と体を目覚めさせましょう。
眠りが浅い時は無理に寝ようとせず、眠くなるのを待つことや遅寝早起きをするのも方法の一つです。
皆さんに合った方法で少しずつでもいいのでぜひ実践してみてください!
そして、ご自身で対策をすることで改善できる場合もありますが、勤務中に集中力や注意力が低下したり、眠気や居眠りが発生する、遅刻や欠勤を繰り返してしまう場合などは自己判断はせず、医師に相談してみることも大切です。
【参考】
・令和3年度 健康実態調査結果の報告-厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/11131500/000904748.pdf
・不眠症-e-ヘルスネット-厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-001.html
大阪商工会議所(編)『メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト〔第5版〕』(中央経済社)