過換気症候群の症状と対処法
極度な不安や緊張感に襲われたときに、
- 突然胸が苦しくなる
- 動悸がする
- 息を吸っても吐いても治まらない
- 次第に手足がしびれてきた
などの経験はありますか?
もしかすると、それは過換気症候群かもしれません。
人によっては痙攣を起こし、意識を失ってしまうケースもありますが、ほとんどの場合は時間とともに発作は治まります。
しかし、どんなときに、どんなことをきっかけに起きてしまうのか、正しい理解と対処法が分かれば、発作への不安も和らげることができるでしょう。
何故起きるのか? なる人の特徴は?
心に抱えている不安ごとや恐怖心、過度な緊張から精神的ストレスとなり出現することがあります。
過換気症候群を起こしやすい人として、几帳面な人、心配症の人などが挙げられます。
その他にも、ハードな運動を行った直後や睡眠不足などによる肉体疲労からも起こり易いと言われています。
症状
- 呼吸困難、呼吸が速くなり荒くなる
- 手足、口のまわりのしびれ
- めまい、頭痛、吐き気、冷汗
- 動悸、頻脈、筋肉の硬直、痙攣
対処法
まずは穏やかに話しかけて安心させることが重要です。
ゆっくりと大きな呼吸を促し、吐く息を5秒以上かけて行うように指示します。
意識的に呼吸を遅くする、あるいは呼吸を止めることで症状は徐々に改善していきます。
発作が始まると、呼吸はしているのに空気が吸えていないような感覚となり、パニックに陥ることもあります。
そのような時には周囲の方々も慌てずに、対象者に対し優しく声をかけるなどして落ち着かせてください。
そのほかにも、アメをなめるなどして注意をそらすことや、うつぶせに寝る、椅子に座って前かがみになる姿勢も効果があります。
また以前は紙袋を口に当て、一度吐いた息を吸わせることで快方に向けていく手法、ペーパーバック法(※)が主流でしたが、この方法は逆に酸素が足りずに低酸素状態になる危険性があるため現在では推奨されていない対処法となりますので注意が必要です。
※血液内の二酸化炭素濃度を上げるための行為
さいごに
心臓や呼吸器の疾患などから症状が出現することもあるため、気になる場合には医療機関を受診するなどして医師に相談しましょう。
原因が過度なストレスや緊張から来るものであれば、これまでにお伝えをしてきた対処法をまずは慌てずに実行してみてください。
そのほかにも
- 好きな音楽を聴く
- 美味しいものを食べる
など、日頃から自分なりのストレス解消方法やリラックスタイムを持つことも予防には効果的です。