摂食障害のサイン・心身ごとの症状まとめ
みなさんは摂食障害と聞いてどんなイメージをお持ちでしょうか?
- 拒食は食べ物を拒絶してどんどん痩せていってしまう
- 過食は自分ではコントロール出来ないくらい食べ過ぎてしまう
- 食べ物への執着が強く出てしまうなど…
さまざまなイメージがあると思います。
今回は、摂食障害について正しく理解して頂けるようにお話ししていこうと思います。
摂食障害のサイン・症状
摂食障害の一般的な症状を示します。
(患者では、この中のいくつかがあてはまりますが、必ずしも全てにあてはまるわけではありません)
食べることに関する症状
- 絶食する
- 食事の量やカロリーを制限する
- 食べることが難しい
- 食欲がない
- 大量に食べてしまい自分ではコントロールできない
- 食べたものを自分で嘔吐する
- 下剤を決められた量以上に使ってしまう
- 利尿剤ややせ薬を使ってしまう
- 過剰に運動してしまう
体重や体形、食事への不安
- 体重や体形への不満がある
- 周囲からはひどくやせていると言われるが、自分では、ちょうどいい、あるいは太っていると感じる
- 強いやせ願望、あるいは体重が増えることへの恐怖がある
- 食べ物のことが頭から離れない
こころの症状
- 自尊心が低い
- 精神的な苦痛がある
- 抑うつ気分/不安/気分の変化が大きい
- 性欲が低下している
- 周りの人は心配するが、自分が病気とは思っていない
- 周囲や社会から孤立している
からだの症状
- さまざまな身体の症状がある
(例:疲れやすい、寒がり、胃もたれ、便秘、むくみやすい等) - 極端な体重の増加や、減少がある
- 月経が止まる、不規則になる
- 睡眠の障害がある
引用:
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_eat.html
エピソード
私も学生時代に摂食障害の友人がいました。
原因やきっかけはとても些細な事だったといいます。
クラスメイトからの何気ない一言が心に突き刺さり、それがきっかけでその後の人生にも影響を与えてしまっていると話してくれました。
クラスメイトからの言葉自体、もう何とも思っていないが体が食事を一切受け付けない時があるという事も教えてくれました。
その友人は摂食障害と闘いながら、福祉について学ぶ、とても強くやさしい人でした。
それでも時には辛くなってしまい休学する事もありました。
努力して卒業し、道は違いますが元気に頑張っていると聞いています。
摂食障害は、20代までの女性が特にかかりやすいと言われていますが、誰にでも起こりえる障がいです。
しかし、しっかり治療をすれば回復の可能性があります。
もしかしたら自分は摂食障害かもしれないと思っている方や先述のサインや症状が顕著に出ている方は、早めに医療機関へ相談をして下さい。
長い期間、摂食障害の影響を受けた方は、症状も深刻になっている場合も考えられます。一人で抱え込まずにまずは相談しましょう。
周囲の理解やサポートも欠かせません。
もし自分の家族が摂食障害だったら、医療機関のアドバイスをもとに食生活の見直しや一緒に食事を楽しむために色んな方法を考え行動してみて下さい。
摂食障害の方は「自分一人だけ」と孤独に感じる事が多いので一人ではないと感じられるサポートが必要です。
私たち一人一人がいろんな障がいへの理解を深め、より暮らしやすい社会を築いて行きましょう。
SAKURAセンターでは、食生活などをはじめとする生活リズムを整え、健康に生活する方法などをお伝えする研修も行っています。
ぜひご興味のある方は、お近くのセンターまでお気軽にご相談くださいね!